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重点領域④ 持続可能なサプライチェーンの構築

ジェイ・バスが目指すもの

人びとの「移動」を支える公共交通機関の一翼を担うバス事業において、ジェイ・バスが安全かつ高品質で快適なバスを提供するためには、バスの生産に必要な一つひとつの部品を供給いただく仕入先様の協力が不可欠です。
ジェイ・バスはさまざまな機会を通じてビジネスパートナーである仕入先様と積極的に交流し、共に成長できる活動を続けていきます。

活動内容

サプライチェーンマネジメント

地球規模で進む温暖化に起因する異常気象や地震などの自然災害に備え、サプライチェーンの見える化を進めています。
2020年度からの中小河川のハザードマップ作成義務化に伴い、サプライヤー洪水ハザードマップを更新、対象サプライヤーを200社(297拠点)から389社(507拠点)に拡大しました。土砂災害についても被災リスクを見える化し、今後さらに高まる自然災害リスクに備え、迅速に対応できる体制を構築していきます。

出典元:国土交通省
https://disaportal.gsi.go.jp/

グリーン調達

地球環境保全が人類共通の最重要課題の一つであることを認識し、環境にやさしく地域に調和できる工場づくりと、社会を豊かにするバスづくりを目指し、環境活動を行っています。
カーボンニュートラルについても、今後、具体的な取り組みについて株主方針をもとに課題化し、国際的なCO2削減の流れに対応していきます。2022年度は「グリーン調達ガイドライン」にこれら課題への取り組みを反映し改定しました。2023年度は仕入先様のエネルギー管理状況の調査に取り組みます、情報収集とより排出量の少ない材料・工法への置き換えについて設計部門や仕入先様と足並みを揃え行っていきます。

こちらからグリーン調達ガイドライン(PDFファイル)をダウンロードすることができます。
「グリーン調達ガイドライン」PDFダウンロード(262KB)


コミュニケーション

2022年度も新型コロナウイルス感染症の終息が見込めず、調達方針説明会を書面開催としたほか、安全品質交流会の中止など、さまざまな活動に影響が及びました。仕入先様との対面でのコミュニケーションも難しく、Web会議など工夫をしながら交流を図りました。
2023年度は、オンラインとなりましたが、4年ぶりに調達方針説明会を開催しました。
ようやくコロナ禍以前の形を取り戻しつつあるため、今後は仕入先様との交流活動を再開し、安全・品質を柱に相互のレベルアップを図っていきます。


仕入先表彰制度

各改善活動における表彰制度で、仕入先様のモチベーションの維持・向上に努めています。
品質改善や原価改善などで優れた成果を収められた仕入先様に対し、調達方針説明会にて表彰を行っています。
2022年度表彰は前年度と同様に書面開催となったため、仕入先様へ個別訪問を行い表彰しました。

「ガラパゴス部品」からの脱却

バス製造に使用する部品には、採用当時はバスに限らず多岐にわたる需要があり安定調達できていたものの、年月が経つにつれて他業種での需要がなくなり「バス専用部品」となるものが増えています。
ジェイ・バスではこれらを「ガラパゴス部品」と名付け、需要減による製品統合や事業撤退による生産中止といったリスクを回避するために、対象となる部品を抽出し製品変更を進めています。
実験評価などの採用基準を一つひとつ明確にし、また、環境負荷物質の規格遵守についても仕入先様と連携し進めていきます。

VOICE
秋山部長

調達部
部長
秋山 鉱一

バスは受注生産のため、お客様により仕様が異なり、使用する部品が多岐にわたっています。エンジンや足回り(シャシーユニットなど)は株主である日野自動車・いすゞ自動車から供給を受けていますが、それ以外の部品についてはジェイ・バスが約400社の仕入先様から調達しており、双方の協力が不可欠となっています。
部品の原材料は海外調達品も多く、こちらは今も新型コロナウイルス感染症や海外情勢変化による供給懸念・価格高騰から目が離せない状況となっています。
このような状況下において、自動車業界では「環境」や「災害」をキーにEVや燃料電池の開発、「ドライバー」や「事故」をキーに自動運転の技術革新が進んでおり、これまで以上に仕入先様との連携が大切になります。
ジェイ・バスは、ビジネスパートナーである仕入先様と、人と人とのつながりを大切にし、高い信頼を得られるように行動するとともに、カーボンニュートラルなどグローバルな課題を理解し、共に成長し続けられる関係を育んでいきます。