当社は、地球環境保全が人類共通の最重要項目の一つである事を認識し、環境にやさしく地域に調和できる工場づくりと、社会を豊かにするバス造りを目指し、全員参加で環境活動を行なう。
省エネ法に基づくエネルギー消費原単位(5年平均1%削減)は生産台数の増加を受け、2022年度実績より改善が進んでいます。2025年度以降は目標達成の見込みです。
工場周辺へ影響を及ぼす恐れのある環境測定(水質・騒音・振動等)結果に異常はありません。
工場では、3R活動を進めています。
手配方法の変更や内製部品の工程間荷姿を改めることによる、梱包材の削減(リデュース)や、自動機で使用後規定上廃棄していたスポットチップを、手動用チップ管理・品質管理のもとで、手動溶接機で再利用(リユース)するなど、生産現場ならではの細やかな改善から、廃棄物削減に取り組んでいます。
工場から排出される廃棄物の現状分析を行い、リサイクル率向上に向けた分別の実施や処分方法等の検討を進めています。
宇都宮工場では、外板塗装用塗料をPRTR該当物質であるエチルベンゼン・スチレンを含有しない塗料へ切り替えを行い、PRTR該当物質の削減と併せ、作業環境の改善を図りました。
[削減量]エチルベンゼン:約0.3t/年削減 スチレン:約0.03t/年削減
■高効率/CO2排出抑制設備への切り替え
照明機器のLEDへの切り替え(複数年継続)、ポンプ/ファン等生産設備の老朽代替、生産設備の電化等を行い、省エネルギー活動を継続しています。
■全員参加の環境活動
環境方針にある「環境活動全員参加」について活性化を図っています。
環境管理委員会(工場単位)を相互研鑽の場と捉え、より業務に身近な報告をし合い、今後の相互成長につなげます。
両工場では環境パトロールを開催。職場のエネルギーロスを指摘するだけではなく、仕組みを補う活動につなげることで、より継続的・効果的な省エネにつながるよう取り組んでいます。
また、長期連休(工場非稼働)期間の省エネも社内に声掛けを行っています。身近な省エネと題し、ワンポイントアナウンスを行い、各自が環境活動に参加しやすくなるよう情報発信しています。
改正省エネ法および改正地球温暖化対策推進法に対応するとともに、その先のカーボンニュートラルへ挑戦し続けるために、工場間で協力し合い、削減プロセス検討に取り組んでいます。
2030年のCO2削減目標を定め、非化石エネルギーの導入・購入を主軸に、さらには排出量削減に至るまで、検討しています。
生産技術部
部長新倉 直記
気候変動や法令、トレンドなど、今後も私たちの生活には大きな変化が起こることが想定されます。
そのような中で事業を継続していくために、環境に配慮した事業プロセスを追求することは不可欠です。
時に、企業活動を進める中では、「働く環境整備」や「生産環境」の変化は、エネルギー消費拡大を伴います。
・廃棄物を減らしリサイクル率を向上させる
・化学物質を適正に使用し、かつその使用量を削減する
・省エネルギーを推進する
ステークホルダーとの関わりを大切に、環境に配慮した事業プロセスを追求することで、お客様に安全と安心を提供し、労働環境の向上と従業員の幸せにつなげるとともに、地域に貢献してまいります。