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重点領域③ 環境に配慮した事業プロセスの追求

ジェイ・バスが目指すもの

ジェイ・バス 環境方針

当社は、地球環境保全が人類共通の最重要項目の一つである事を認識し、環境にやさしく地域に調和できる工場づくりと、社会を豊かにするバス造りを目指し、全員参加で環境活動を行なう。

【推進項目】
  • 環境関連法規・協定等を遵守し、地球環境への汚染防止と予防に努める
  • 当社製品の設計、部品供給、製造、サービス等において、環境に配慮した事業プロセスを追求し、環境負荷の軽減に努める
  • 地域社会とのコミュニケーションを図り、地域における環境保護活動に積極的に協力する
  • 環境マネジメントシステムを、継続的に改善する

環境法令規制に関する遵守状況

化学物質法改正を受けて、保護具の適正確認・環境測定箇所見直し・管理責任者の選出と教育など、ソフト面での対応を進めました。
コロナ禍をはじめとする大幅な生産台数減により、省エネ法に基づくエネルギー消費原単位(5年平均1%削減)は目標未達となり、2023年には省エネルギーセンター(資源エネルギー庁)の現地調査を受けました。 その際にいただいたアドバイスも念頭に、今後も省エネルギー活動に努めていきます。

環境負荷物質の削減

廃棄物削減活動

工場から排出される廃棄物について、設計部門では設計由来の要因を調査し、廃棄物削減につながる活動を推進しています。小松工場で生産している中型観光バス運転席窓ヒーターハーネス(カールコード)の長さの最適化を図り、都度廃棄していたハーネス余長分の抑制が出来ました。(年間約60kg相当)

中型観光バス:メルファ(日野自動車株式会社HP より引用)

宇都宮工場では、塗装養生用のビニールについて、建築用の薄手のものへ変更しました。
また生産で発生する汚泥を、舗装材としてリサイクルできないか検討しています。





有害性のある化学物質の削減

小松工場ではバスの室内塗装に用いるシンナーを、より作業環境にやさしいトルエンフリー材料に変更しました。
宇都宮工場では、樹脂アルミ用プライマーを、特定化学物質(エチルベンゼン・スチレン)を含まない塗料に切り替えました。

省エネルギー・CO2排出量の低減

バスの生産において、エネルギーの50%以上は塗装工程で消費しています。生産台数が大幅に減少した小松工場では、お客様のデザイン仕様から塗装回数を事前に計画し、塗装工程乾燥炉など設備運用を工夫することで、必要以上のエネルギーロスを発生させないような生産に努めました。(※2023年度抑制算出値:約▲74t-CO2
またさまざまな部門が協力して省エネパトロールを行い、エネルギーロスの削減につなげる活動を行っています。


全社CO2排出原単位推移

昨年度に続き小松工場生産台数が減少に伴い、大幅な目標未達となりました。





省エネ活動

■ 高効率設備への切り替え

小松工場では2023年度をもって、生産工程の照明機器をすべてLEDに切り替えました。
宇都宮工場では蛍光灯照明のLED化について、計画を1年短縮し4カ年(2025年度完了)で進めています。
2023年度は、塗装ブースの照明をLED化しました。


■ 全員参加の環境活動

環境方針にある“環境活動全員参加”を念頭に、啓発活動を推進しています。
環境管理委員会(工場単位)にて各部より環境活動報告を行い、他部署の活動を知ることで自部署の環境活動の励みとする啓発活動を始めました。
環境活動が全従業員に身近な活動となるよう、これからも啓発活動を推進していきます。


再生可能エネルギーの導入検討

改正省エネ法(非化石エネルギーへの転換に関する措置等)を視野に、さまざまなケースの検討を進めています。
両工場にてオンサイトPPA並びに自己投資型太陽光発電を設置するケースなどを検討しています。日進月歩の環境技術の中から、当社に最適な手法を模索しています。

VOICE
新倉部長

生産技術部
部長
新倉 直記

カーボンニュートラル実現に向け、株主・関連自動車団体・仕入先様・地域の企業様と交流を図り、世の中の動向を探りながら、有益な施策を検討しています。
環境方針にもあるように、従業員一人ひとりが環境活動に能動的に取り組むことを目指します。自部署でできることを考え・実行する。またその取り組みを他部署の方と共有することで、お互いの活動を励まし合う組織づくりを進めています。
『人びとの移動を支える企業』ジェイ・バスは、環境に配慮した事業プロセスの追求に、これからも取り組み続けます。