閉じる
重点領域① 安全で快適な移動の提供

ジェイ・バスが目指すもの

ジェイ・バスが製造するバスは、人々の「移動」を支えるものです。毎日の暮らしに密接に関わる乗りものだからこそ、「移動」を安全で快適なものとすることは、私たちにとって最重要課題です。バスの開発にあたっては、市場ニーズに合った最適な商品を高い品質と安全性、環境性能で実現できるよう最新技術を取り入れ、研究開発を行っています。

大型観光バスベースのサイクルバスの開発

大型観光バス(12m・リフト付き仕様)をベースに改造し、自転車(ロードバイク・クロスバイク)と人を一緒に運ぶためのバスを開発しました。
車内のスライドシート用レールを活用し、最大12台の自転車の搭載が可能なほか、自転車搭載時の乗客の座席も確保し、20人程度が乗車できます。また、床下のトランクルームにも自転車が積載できます(最大16台、ただし車輪の取り外しが必要)。サイクルイベントやサイクリングツアーなどで活用いただける車両装備の提供を実現しました。

車内スライドレールへの取付(自転車分解不要)
トランクルーム内への搭載(車輪を取り外し、自転車フレームを台車に取付)

バッテリーEV 路線バス発売

いすゞ自動車株式会社・日野自動車株式会社よりバッテリーEVフルフラット路線バスが発売されました。本車両はジェイ・バスがボデーの開発を推進し、2023年の「Japan Mobility Show2023」に出品した際には、大変ご好評をいただきました。本車両は4月13日に開幕した大阪・関西万博でシャトルバスとして採用され、運行が開始されています。

発売開始された「バッテリーEVフルフラット路線バス」
(写真は2023年のJMS出品車両「Japan Mobility Show 2023」ホームページより)
VOICE
大山部長

⼩松製品企画・開発設計部
部長
大山 亮

小松工場では主に観光バスを生産していますが、現在の国内旅行需要は、緩やかな回復傾向が続いており、海外からのお客様は2025年度は4,000万人超が予測されるなど再び経済の活性化が進んでいます。一方でドライバー不足は深刻な問題となっており、バス業界を取り巻く環境の変化に対する我々の使命はより高まっています。
CSR重点領域の「より安全で快適な移動の提供」を実現するためには、世の中のさまざまな環境変化や、バス運行に関わるすべての皆様(お客様、運転手様、事業者様)のご要望を真摯に受け止め、私たちの大切にしている5つの力(対応力、提案力、現場力、技術力、組織力)を駆使し、より安全で環境にも配慮した最適な商品を迅速にご提案・ご提供できるように努力してまいります。

樋口部長

宇都宮 製品企画・開発設計部
部長
樋口 弘行

宇都宮工場にて主に生産されている路線バスは、毎日の暮らしに密着した乗り物です。日々の人々の移動に欠かせない存在であるがゆえに、環境や人に配慮した車両でなければなりません。昨年発売されたバッテリーEV路線バスは、カーボンニュートラルへの対応、客室の完全フルフラット化による車室内の安全性向上、車両前方の歩行者や自転車を検知 するフロントブラインドスポットモニター等の安全装置の充実により、「より安全で快適な移動の提供」を具現化した車両となっています。
一方、深刻なドライバー不足の影響により、地方のみならず、一部都市部においても路線の統廃合や減便が相次いでいる状況です。さらなる安全装置の充実によるドライバーの負荷低減や、自動運転化など、我々が果たすべき役割はますます大きくなっています。これからも変革へのチャレンジを続け、常に柔軟な発想で「より安全で快適な移動の提供」に努⼒してまいります。