ジェイ・バスが製造するバスは、人々の「移動」を支えるものです。毎日の暮らしに密接に関わる乗りものだからこそ、「移動」を安全で快適なものとすることは、私たちにとって最重要の課題です。バスの開発にあたっては、市場ニーズに合った最適な商品を高い品質と安全性、環境性能で実現できるよう最新技術を取り入れ、研究開発を行っています。
大型観光バス(12m・リフト付き仕様)をベースに改造し、自転車(ロードバイク・クロスバイク)と人を一緒に運ぶためのバスを開発しました。
車内のスライドシート用レールを活用し、最大12台の自転車の搭載が可能なほか、自転車搭載時の乗客の座席も確保し、20人程度が乗車できます。また、床下のトランクルームにも自転車が積載できます(最大16台、ただし車輪の取り外しが必要)。サイクルイベントやサイクリングツアーなどで活用いただける車両装備の提供を実現しました。
2023年10月、Japan Mobility Show 2023にて、いすゞ自動車株式会社がバッテリーEV(BEV)フルフラット路線バスを世界初公開しました。ジェイ・バスはこの車両のボディーの開発を推進しています。
エンジン搭載スペースが不要となったことによるレイアウトの自由度を最大限に生かし、フロア後部の段差をなくした完全フルフラット化を実現。従来のノンステップバスに比べ、さらなるバリアフリー化を図った車両は、来場のお客様に大変ご好評をいただきました。
⼩松製品企画・開発設計部
部長大山 亮
小松工場では主に観光バスを生産していますが、新型コロナウイルス感染症の5類への移行やインバウンド(訪日外国人)観光の復活等により、観光産業が活気を取り戻しつつあると感じています。一方で「ドライバー不足」や「2024年問題」もあり、バス業界を取り巻く環境の変化に対する我々の使命はより高まっています。世の中のさまざまな変化に対応すべく日々情報収集を行い、バス運行に関わるすべての方々(お客様、運転手様、事業者様)のご要望を真摯に受け止め、より安全で環境に配慮した最適な商品を迅速にご提案・ご提供できるよう努力していきます。
宇都宮 製品企画・開発設計部
部長樋口 弘行
Japan Mobility Show 2023にて、宇都宮工場で生産されたBEV路線バスが出品されました。カーボンニュートラルへの対応や、客室の完全フルフラット化等により、誰もが「安心・安全」に移動できる車両となりました。
一方、物流業界で問題視されている「2024年問題」は、貨物運送事業だけでなく旅客運送事業にも影響を及ぼしています。さらなる安全装置の充実によるドライバーの負荷低減や、自動運転化など、我々が果たすべき役割はますます大きくなっています。これからも変革へのチャレンジを続け、常に柔軟な発想で「安全で快適な移動の提供」に努⼒していきます。